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2025.03.11
熊野古道・小辺路の朝。 小辺路は当時の上司と中1の息子くんと一緒に旅をした。 神社巡りから山岳信仰に興味を持ち、山登りに趣味が発展した人で、おれが「GWは熊野古道に行く」と話しているのを聞いて、よかったら息子と二人で同行させてくれないか、と言われて3人旅に。 はじめましての息子くんも比較的早く打ち解けてくれて、手を繋いで歩いたりもした。 だが、小辺路は1000m超の峠を3つ越える69kmの道である。3日目の朝、2つ目の峠を下ったところで上司親子はリタイアして、バスに乗って帰ることになった。 2人をサポートし切れなかったという小さな後悔を抱きながら、翌日におれは熊野本宮大社に辿り着いた。 それから10年近く経った一昨年、その上司は定年退職を迎えた。異動してしまっていたため、直接挨拶することは出来なかった。 翌年の正月に年賀状が届いた。 郷里に戻って福祉の仕事に就き障害者の支援をしていくと、住所も連絡先も書かれていない年賀状に印刷されていた。 息子くんは自閉症だった。 年賀状の隅に小さく肉筆で「貴君と熊野古道を歩いたことは一生の思い出です」と書かれていた。
Gear / Develop

Camera
Minolta
AUTOCORD
Lens
Minolta
ROKKOR 75mm F3.5
Film
Kodak
Kodak Professional TRI-X400(TX400)
Lab
東京都
KJイメージング(ビッグカメラ経由)
自宅でフィルムスキャン EPSON GT-X830
Theme
旅立ちのとき2025年03月開催・参加作品 66枚Shot on
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Photographer
気になったものは何でも撮る雑食性フォトグラファー。 伝えたいものはデジタルで撮り、残したいものはフィルムで撮っています ・次の展示 →水博 @写真企画室ホトリ 2026.08.23〜30 ・次の次の展示 →国産中判フィルム写真展 @ギャラリー大和田(渋谷) 2026.09.10〜13