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2024.10.21
個展「光さす 山路照らされど...」出展作品(2022) ある秋の日、常念小屋のテン場で一泊した翌朝、凍りついたテントから這い出して御来光を待っていた。周りには同じようにその瞬間を待つ20〜30人の人々。 雲の端がどんどん明るくなる。常念の頂を見上げるともう赤く燃えている。あの光が今立っている場所まで降りてくるのに、あと5分もかからないだろう。 Tri-Xを詰めたオートコードの露出を合わせ(御来光の瞬間の露出はいつもだいたい同じなので測る必要はない)、雲の一番明るい方へ向けて構える。 とその時、山の下から猛烈な勢いでガス(山での雲・霧の総称)が吹き上がってきた。 あと2〜3分で御来光というタイミングに、ものの30秒で視界は真っ白になった。 おれはその瞬間、後ろに向かって走りオートコードの露出を変えて、呆然とする人々に向けてシャッターを切った。 ありきたりな御来光よりもずっと面白い写真が撮れたという感触があった。 あの場にいた何十人の中で、喜んでいたのは多分一人だけだったと思う。
Gear / Develop

Camera
Minolta
AUTOCORD
Lens
Minolta
ROKKOR 75mm F3.5
Film
Kodak
Kodak Professional TRI-X400(TX400)
Lab
店舗現像
自宅でフィルムスキャン EPSON GT-X830
Shot on
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Photographer
気になったものは何でも撮る雑食性フォトグラファー。 伝えたいものはデジタルで撮り、残したいものはフィルムで撮っています ・次の展示 →水博 @写真企画室ホトリ 2026.08.23〜30 ・次の次の展示 →国産中判フィルム写真展 @ギャラリー大和田(渋谷) 2026.09.10〜13