
kaz@Pinguist!「先生、お願いします」 痩せぎすの男が無言でゆっくりと前に出る。 構えるはオクシン一刀流。 同じ年頃の他門下ではゾナーやテッサーが主流の中、男は何故かホクトレンデルオクシン一刀流を嗜んでいた。 そういえば倭人にしては掘りが深い。 噂では欧州独国の血が僅かに流れていると聞くが、男には斯様な事は何ら関係がなかった。 切れるか切れないか。 刀、ひいては剣客に問われるべきはそれのみであり、その点に於いて男とオクシンの相乗は原初の一眼といえど後の時代でも十二分に通用しうるものである。 全身の撥条をぐっと溜めた刹那。 男の手先が走り、1/500秒の素早さで剣閃が走った。

