一眼レフ
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「アイラ島に行きたい」 ふとそう思い立ち、夏休みにイギリス一人旅にフラっと旅立った。 スコットランド独立騒動でポンドが死んでいたため割と貧乏人の懐にも優しい。 大英博物館の周囲にはカメラ店が集まっており、その一つで見掛けたのが東ドイツ製のこのカメラである。 底面巻き上げだったり個性的な形のペンタ部だったりチャームポイントも多いのだが、重要なのは整備品だったこと。 この手の東独カメラは材質が悪いのか幕がボロボロになっていることも多いからだ。 カメラとフィルムを買いそのまま店内でフィルムを詰める。 「実は自分はフィルムカメラが好きで」 「見ればわかるよ」 ――私の首からはアサヒフレックスとライカIIIが下がっていた。