Flare & Flowers
「ハナイロ」展出展作品(2009年頃) レンズを1本だけ残すとしたら?と聞かれたらめちゃくちゃ悩むことになるけれど、一番好きなレンズは?と聞かれたら迷わずこのレンズを挙げる。 ミノルタ MCロッコール58mmF1.2(後期) でかくて重くてピントの山がつかみにくいこのレンズは、開放だと盛大ににじみ、フレアもゴーストも容赦なく出る。 場面によってはハイライトが発光しているように見えることもある。 一転、f2からは線が締まり、f8ぐらいまで絞れば絞るほどシャープになっていく。しかし決して硬くはならず、すっきりした印象の描写になる。 この二面性がとにかくツボで…と言いつついつも開放ばっかりで撮ってしまうレンズ。 この時、組合せたフィルムは「パレード」。知らん人の方が多いと思う。 2007年頃からの数年間、ある一人の写真好きが自分でフィルムを作りたい、と企画して各所に掛け合って製造・販売にこぎつけた、とい今振り返るとわけのわからん物語を持つフィルム。(いや、当時も理解不能だった) ISO100のカラーネガで、その割に粒状感は強い。コントラストは低め。現像ムラが時々出る。そして色がピンクに転ぶ、というクセ強フィルムだった。 一時期、自分の周りでめちゃくちゃ流行って、特に女子はみんなナチュラクラシカやPEN-Fに詰めて使ってた印象がある。 おれ個人としてはそれほど好きなわけでもなかったけど、逆光のコスモスに合いそう!という理由でこの日はカメラに詰めて行った。 大正解だった。 ちなみにこの作品のタイトルはBONNIE PINKの曲名のパク…オマージュです。 ピンクつながりで…😅
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